万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
東歌「安之保夜麻」考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
椎名嘉郎
 ふりがな
しいなよしろう
 発行年月
1996/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
158
 掲載頁
2432
 巻番号
14
 対象歌番号
3391
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
357, 358, 460, 509, 917, 1412, 3395, 3577, 4003, 4011, 4207, 4472
 キーワード
東歌,常陸国歌,筑波嶺,葦穂山,筑波山,常陸国風土記,足尾山,加波山,宮山,に,そがひ,カガヒ,八溝山脈,そがひに見ゆる,真壁郡
 論文要旨
巻14・3391番歌が、どのあたりから筑波・葦穂の二山を眺めて作られた歌であるのかを究明する。まず、葦穂山の地理的位置を明示することから始め、続いて作詠地を考えて行くにあたり、問題となるのが上三句であることを指摘する。この三句に解釈を施し、その解釈によって筑波・葦穂両山の位置・関連の考察を行い、筑波山が前方に眺められ、詠者にとっては筑波山の後方と想定される方向に、葦穂山を完然と見ることができる平野部、ないしは山麓地帯が作詠地であることを明らかにした。さらに実地踏査を行い、当該歌は真壁郡地方において、方位的に言えば、筑波山の北西部から北北西にかけての平野部から眺めて詠まれたものであることを論証した。"