万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
賀茂真淵の万葉論とその歌風
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
久米常民
 ふりがな
くめつねたみ
 発行年月
1967/12
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル
第二回萬葉研究連合大會記念特輯
 発行所
美夫君志会
 発行番号
11
 掲載頁
110
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
40, 41, 42, 48, 88, 271, 303, 925, 1426, 1427, 1812, 1818, 1840, 1843, 2220, 3386, 3919, 賀茂翁家集180, 賀茂翁家集181, 賀茂翁家集182, 賀茂翁家集183, 賀茂翁家集184
 キーワード
真淵の万葉論,真淵歌風の三変遷説に対する批判,橘千蔭,村田春海,河津宇万伎,斉藤茂吉,大石新,土岐善麿,万葉新採百首解,田林義信,わりなき願ひ,歌の「調べ」の重要性,みやび
 論文要旨
従来、真淵の歌風は三変遷説が定説とされており、後年万葉集に心酔し、学問的に究めたものの、作歌の出発点が古今、新古今調のものであったが故に実作では古今、新古今調から抜け出せなかったと解釈されるが、本稿は真淵の万葉論と歌風の関係から従来の説を批判するものである。真淵の和歌文学の理念は「わりなき願ひ」を「詞やさしく・声あはれに」「のどやかにおもしろくつゞけ」ることであり、「万葉新採百首解」や実作によって万葉集は古今集の歌風を詠み出す資料であったことを指摘する。真淵の歌風は万葉集の精髄を古今集や新古今集に揚棄したものであり、万葉集を本歌とする本歌取りの歌が真淵のねらっていた歌境であると論じている。"